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ティンガーラ

  • 「MEDITATION」試聴機

絵画、芸術

2016年10月21日 (金)

第6回美炎・馬頭琴の調べ② 〜いわむらかずおの世界と棚田〜

コンサートの前日、会場から程近い いわむらかずお絵本の丘美術館 に初めて行ってみました。
広大な敷地はえほんの丘といって、りすのちくりんやくさっぱら広場などがあり、絵本の主人公達が住んでいる世界そのものです。 農場では体験学習もできます。こんな環境が近くにある馬頭町の子供達は幸せですね。

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作品には14ひきのシリーズのねずみのキャラクターや、背景の植物などが生き生きと描かれていて、子供の頃に想像して遊んでいた世界に引き戻されて、とても優しい気持ちになれます。
ねずみの家族たちは地面から数センチの所に住んでいて、鳥や虫や色んな生き物達と折り合いをつけて仲良く暮らしているのです。

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そして、絵を見ているうちに、人間の視点は地面から数メートルの所にあって、その高さからの風景が世界なんだと思っているけれど、実はもっと低い所や高い所には、ネズミや虫や植物や鳥達の世界が拡がっているんだと気づかされます。

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ネズミに反応sign02

それは、里山の森棚田レジデンスの住人達の世界。
そして、地元の人達にとってはごく日常の世界だったりします。

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時にはイノシシに田んぼを荒らされたりして、大変な事も多い筈。
でも、写真や看板からは、地元の人達の優しいまなざしを感じられます。

コンサートに生き物達が喜々として反応してくるのも、そんな日常があるから。
静かに暮らしているトンボや蝶が、お祭りが始まったぞsign03と曲に合わせてダンスしているように見えます。
ヒトには聞こえない音や光の世界が実はあって、美炎さんの馬頭琴が優しく作用して生き物達を呼び寄せているのかもしれません。まるで、いわむらかずおさんの絵本の世界です。
こんな世界が足元にあるのを想像しながら、コンサートを聴くのも楽しいですねhappy01

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シゲルさんのお孫ちゃん。この子には色んなものが見えているかなshine

普段気づく事のないそんな世界が交差して、『ヒト』 自らが自然の一部なんだと気づく瞬間。
その心地良さに気づき、感じる事が出来るのが、このコンサートの魅力なのかもしれませんheart02

美炎 (Morin khuur Miho) さんのオリジナル曲 『マグノリアの願い (Wish of Magnolia) 』 
トンボとの競演が素敵です。

bud いわむらかずおさんの言葉 (一部抜粋) bud

「家族」 と 「自然」 、それは、国や時代を超えて、わたしたちに生きるよろこびを与えてくれる、心の拠り所です。2011年3月大震災と原発事故を体験し、わたしは、そのことをさらに強く感じています。『14ひきのシリーズ』 で描きつづけてきた 「自然の恵みに感謝し、家族とともにつつましく暮らすこと」。 いま取り戻すべき大切なことのひとつだと思うのです。

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※ この美術館には、14ひきシリーズのねずみのキャラクター、とっくんがひいている 『とっくんトラック』があります。主催者の廣田さんの作品です。

2016年1月10日 (日)

Made in Japan 展

戦争の出来る国になった日本、異常気象、テロ事件の増加、中東情勢の悪化と難民問題、隣国北朝鮮の核開発、世界経済の悪化と、2016年は波乱の年になりそうです。不安な気持ちに陥る事なく、穏やか且つ冷静な気持ちで一年を過ごせればと思います。

秋山眞和先生の綾の手紬染織工房 が初出展するというので、船橋東武で12日まで開かれている、にっぽん全国職人の技 (Made in Japan) 展に行ってきました。
13日〜18日までは、柏タカシマヤでも開催されています。

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今回は天然藍染めのカットソーやスカート、ワンピース、草木染めのシルクマフラーやショールなどが展示されていました。
迷った挙句に買い求めたのが、藍染めのカットソー。

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どうやったらこんなグラテーションが出るのか、不思議です confident
同じ柄で斜めバージョンもありました。

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まさに職人技ですね。
藍の色は、染める回数によって様々な色があるそうです。まさに、Japan Blue。
微妙な色合いに付けた名前は、日本人の感性の豊かさを映しているようですね。

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リタイアして洋服を買うこともあまりなくなりましたが、流行に左右される事なく、着る程に味わいを増す Made in Japan の服を大事に着ていくライフスタイル、いいなと思いました。
このカットソーは厚手と薄手の中間の薄さ。重ね着をすれば、真夏以外シーズンを問わず着られそう。藍染めは殺菌作用もあるので、臭いも防いでくれます。
無形文化財の天然藍染めのカットソーが15,000円。お得です。

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お正月は家でのんびり。野鳥レストランに来る鳥を眺めてました。
常連さんの中に、赤いリボンをつけた雀が2羽。いたずらされたのでしょうか?  偶然絡まったというより、結ばれたという感じです。

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単独で行動する事はなくて、いつも仲間と一緒に来ます。木に絡まって動けなくなる、という事がないといいのですが bearing
むぎがどんどん大きくなってきて、ポンタはこの頃出遅れてます。ご飯待ちする順番も2番目。すばしっこいものね (笑)

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今年も、どうぞよろしくお願い致します happy01

2015年5月26日 (火)

馬頭琴+人形浄瑠璃のコラボレーション 〜スーホの白い馬〜

千葉県君津で、美炎ワールドの新たな幕が開きました。slate
馬頭琴と、日本の伝統芸能人形浄瑠璃の見事なコラボレーションです。
今回のコンサートは3部構成でした。

第1部は、馬頭琴コンサート 
第2部は、八王子車人形第五代家元西川古柳さんの人形浄瑠璃公演 
第3部は、馬頭琴と人形浄瑠璃、映像のコラボレーションによるモンゴルの民話 『スーホの白い馬』 の特別公演です。

新しい試みである今回のコンサートでは、色々なアーティストが集まって美炎さんの夢の競演を支えていました。ロビーでは、共演者の展示も行われました。

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『スーホの白い馬』 の舞台、モンゴル。

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文化庁選択無形民俗文化財八王子車人形西川古柳 さん

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投影するイラストを描いた画家の米本久美子さんの作品

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米本さんのイラストを舞台映像にした、デザイナーの中島菫(すみれ)さんのジャケットイラスト作品(左)。
今回のコンサートに合わせて、2枚のCD 『ファイブエレメントジャーニー』、『天との約束』 (「スーホの白い馬」の挿入曲 イラストは田村セツコさん) がリリースされました。

それぞれのイラストの美炎さん、フォークロアな衣装を身に纏ってなぜか花の髪飾りも一緒。美炎さんのイメージそのものです。
そこで、ステージ衣装も髪型もそれに合わせる事に。ここでも、ヘアメイクアーティストの影の尽力が。

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古柳さんは、清姫の髪を自ら結います。

古柳さんの人形浄瑠璃は車人形と言って、箱型の小さなスツールのような車に腰かけ、人形の踵についた突起を足の指に挟み、人形の手を持って演じるもので、まるで人間と人形が二人羽織をしているような繊細な動きをします。
演目のひとつ、『日高川入相花王』 (道成寺、渡し場の段) では、安珍を追ってきた清姫が川を渡れず、突っ伏して肩を震わせて泣いた後、夜叉に変身するという、人形とは思えない臨場感ある演技に観客が固唾を呑んで見入っているのが分かりました。
人形浄瑠璃を見るのは初めてでしたが、人間味溢れる演技にとても魅了されました。

そして、『スーホの白い馬』 の舞台。
袖で美炎さんが演奏し、歌ったり、語ったりしながら演技が進みます。

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驚いたのは美炎さんの演奏を、舞台の後ろで演奏しているドラム (今成英樹さん) やピアノ (竹井美子さん) の位置からは良く見えない事。
お客さんの中には、生で演奏していると思っていない人もいたのではないかと思うけれど、見事に合わせていました。coldsweats01
映像も、古柳さんの動きに合わせて流していたといいます。人形の動き、照明、音響、映像、音楽、全てが合わないと成り立たない舞台。
皆さんの息がぴったり合って、スーホも馬も生き生きと動いていました。
説明的な語りは殆んどないのですが、古柳さんのスーホが全てを物語ります。血だらけの白い馬が映像に流れた時、涙にくれた子供達も多かったのではないでしょうか。
バックに流れる新曲 『天との約束』 も、涙を誘いました。

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馬もスーホも古柳さんの作品。一回だけの公演では勿体ないです。
全国を廻って、子供達に見せてあげたいです。

アンコールは、古柳さんの人形がフラメンコを踊ります。赤いハイヒールが何ともキュート。こんなに生き生きと人形が踊るなんてsign03 

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7月には、岡山県で古柳さんとの舞台が見られるそうです。見逃した方は、岡山まで happy01
美炎さんのホームページをチェックsign03
新しいCD (視聴可能) も、買えます。

bud 馬頭琴美炎 bud

2014年11月 3日 (月)

現代の名工秋山先生の「糸」への想い

友人の寅さんの紹介で銀座和光の個展を見に行き、日本の伝統文化の原点ともいえる絹織物の極みの技に魅せられ、その後参加した綾ツアー でそのお人柄にまたもや魅せられてしまった秋山眞和先生
先生が『わが国の貴重な伝統文化に貢献され、今後も活躍が期待できる個人または団体に対し、更なる活躍と業績の向上を奨励することを目的』 に贈られる伝統文化ポーラ賞 を受賞されたので、お祝いの席に参加させていただきました。

日本の伝統文化である絹織物。純国産種である『小石丸 』は、糸が細く生産性が悪いという事で廃れてしまいました。しかし、存続の危機があった『小石丸』を、美智子皇后は皇居にある紅葉山御養蚕所で大切にお育てになってきたそうです。そのお蔭で、正倉院の宝物(古代裂)の復元が可能になりました。

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日本古来の文化を継承する上でとても貴重な 『小石丸』 を譲り受け、養蚕から、紡ぎ、染色、織りまで手作業でされている秋山先生。
お祝いの席で先生のお着物を召されたご婦人が 『世の中にお着物を織られている方は沢山おりますが、蚕を育てる所からされている方はいらっしゃらない』 と挨拶されていました。本当に凄いことです。蚕どころか、桑の葉を栽培され、藍を作る事からはじめていらっしゃるのですから。そのご苦労たるや、想像を絶します。
それなのに、お話するとギャグを連発。 挨拶では恥ずかしそうに、体を縮めて前に立ちます。
 『実る程、こうべを垂れる稲穂かな』 という句が、いつも浮かんできてしまうのです。

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美炎さんも駆けつけてお祝いに演奏しました。その中で印象に残ったのは、棚田コンサートでも演奏した中島みゆきの 『糸』。

note 縦の糸はあなた 横の糸は私
  逢うべき糸に 出逢えることを
  人は 仕合せと呼びます note

後ろにいたので良くはわかりませんが、先生が涙ぐんでいたように感じました。
あの人がいなかったらここにはいなかったし、この人とのご縁で私はここにいる。そんな沢山の素敵な人達のご縁や繋がりに感謝の気持ちでいっぱいになった夜でした。

bud ストール(秋山眞和) & ジュエリー(堀川千恵子)二人展 bud

11月6日(木) 〜 9日(日)  12時半〜18時 (最終日16時)

銀座幸伸ギャラリー2階

〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-1 銀座幸伸ビル

03-3572-3888

綾の手紬染織工房

2014年8月25日 (月)

ウージェニーの森へ

地元の人達がプロの指導のもと、一緒に農家の庭先に作った手作りの舞台で芝居をするという、ユニークな演劇を見に行ってきました。
場所は、千葉県君津市。久留里のカフェ 『旅ヲスル木』 からも近い所です。
毎年夏の夜2日間だけ行われていて、今回で24回目だそうです。

開演1時間前に到着した時には、すでに沢山の人達が座布団や懐中電灯、蚊取り線香?などを持参でワイワイと待っています。
毎年家族で楽しみにされている様子で、お友達どうし声をかけあったりして、一人で来ている私にもワクワク感が伝わってきます。
案内されてびっくり!  ログハウスの脇に森をバックに作られたステージ、その前の観客席は階段状に木で組まれていて、色とりどりのお花に囲まれています。
一番前の席にはゴザが敷かれていて、小さい子供達が真近でお芝居を見られるようになっています。小中学生は無料です。
脚本演出は、劇団四季出身の大畑ゆかりさんで、オリジナル作品。小さい時に森に忘れてきたあるものを、大人になって行き詰った主人公が探しに行くという内容。
森の精が出てきたりして、子供達も楽しめる作品になっています。
開演時間は19時、辺りは真っ暗です。アオマツムシの大合唱の中、突然スポットライトがあたり、お芝居が始まりました。秘密のお庭が魔法の森へ変わります。

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頭上を飛行機が通り過ぎたり、後ろの方で地元花火大会の花火が打ちあがったりするのも屋外ならでは。
前のお客さんのシャツにアオマツムシがとまったのをじっと見ていたら、隣のお客さんがウチワで払い落としてくれたり、ステージにある木の葉が自然の風でユラユラするのが妙に不気味だったりして、前にいる子供達は食い入るように見ていました。
私は前から3番目だったのですが、何しろ演者との距離がとても近いsign01 息遣いもわかる程sign03
こんな風に真近にお芝居を見るなんて事はありえないから、まるで自分が一緒に演じているような気分になってきます。
場面が替わって暗転するときは真暗闇の中に身を置かれるので、視覚以外の感覚が開いて、次はどんな場面になるだろうと想像力が働きます。
屋内と違って、そんな短い時間でも空の星を仰いだり、急に大きく聞こえる秋の虫の声を感じたり。
アニメやゲームが3Dになってどんなにリアルになっても、自然の音、人の動きや表情、匂い、風のそよぎ、光と影のコントラストなどを感じる事は出来ないでしょう。
子供達がこのお芝居を見て、どんな風に想像力を働かせているだろうと思うと本当に面白い。小さなステージでも、子供達の心の中には魔法の森が拡がっている筈ですxmas
帰り際、主役の方とお話させて頂いて 「子供達が身を乗り出して見ていたのが印象的だった」 と言ったら 「そうなんです。子供達の反応が良く分かるので勇気づけられます」 と仰ってました。

24年という事は、観客として見ていた子供が、今は演者になっているかも知れない。
小さい時からお芝居を身近に見て、洋服を作りたい、踊ってみたい、音楽をやりたい…と色々な刺激を受ける事が出来るのは、幸せな事だと思いました。
自分のお母さんが、隣のおばちゃんと一緒にスターのように生き生きと舞台の上で演じていたら、親を見る目も変わってくるでしょうshine
出演者だけでなく、照明、音楽、道具、衣装、受付、賄い、駐車場係などなど、どれほどの人達が関わっているのでしょう。
私の地元の町会は子供会もなくなり、どんどん地域のコミュニティの輪が小さくなってしまっているけれど、こんな風に老若男女が楽しみながら地域との繋がりを大切にして、何かを作りあげていけたら素敵だなあと思いました。happy01

tulip このお芝居の主宰をされている松崎さんのブログ tulip

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栃木県那珂川町(旧馬頭町)でも、地域の皆さんが一体となって毎年美炎さんの馬頭琴棚田コンサートを開催しています。
今年は10月19日(日)です。
美炎さんのコンサートも、毎回違う自然の演出が楽しみです。

2014年10月19日(日) 受付10時〜 開演11時

会場 山の棚田 (栃木県那須郡那珂川町小口)

前売り 大人2500円(当日3000円) 子供(3歳以上) 1200円(当日1500円)

主催 ヒロクラフト 080-3349-3465  0287-92-5660

チケット購入など、詳細はコチラ

2014年3月21日 (金)

マロース

この冬は大雪が降り、庭の木と窓辺にある冬季限定の野鳥レストランは大賑わいでした。
猛暑、季節を問わずやってくる大嵐と、気候変動が激しさを増し、野生の生き物達はどんな風に暮らしているのだろう。町に暮らしていても、そんな事が時々気になりますcoldsweats01

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倉本聰さん作・演出の演劇 『マロース』 の千秋楽公演を見てきました。
『北の国から』『優しい時間』『風のガーデン』など、ドラマは好きで良く見ていましたが、演劇を見るのは初めてです。
倉本聰さんの『ニングル』は子供達も好きな本で、劇が上演された時見に行きたかったのですが北海道だったので叶わず。今回は千葉での公演なので楽しみでした。
舞台は北海道の森の奥にあるコーヒー店。森の泉で淹れる、美味しいコーヒーを飲みに地元の人達が通ってきます。
そこへ吹雪の夜、「マロ」と名乗る記憶喪失の老人がやってきます。
近くの沼では野鳥が大量死しているのが見つかり、鳥インフルエンザの疑いをかけられた野鳥達を人々は大量に殺すのでした。
でも、鳥の死因には別の理由があり、それを隠す為に殺人まで行われる…。

果てしない欲望のままに暮らす人間。
昔から変わらない営みを静かに繰り返しながら生きてきた野鳥。
その対比を通して、人間である事の責任を深く考えさせられる作品でした。
最後にマロ (マロース…ロシア語で冬将軍の意味) の言う 『春がやってきても、鳥は鳴かないだろう』 という言葉。
劇ではあるけれど、絵空事には思えない、深く心に響くシーンでしたthink
一分にも満たない間に音もなく行われる舞台チェンジ。深閑とする吹雪の映像や、暖かそうな暖炉の演出など、どれも素晴らしかった。
前日にディズニー映画 『アナと雪の女王』 を見て、CGの美しさに圧倒されたけれど、上映前に 「舞台は役者とお客様双方で作るものです」 というアナウンス通り、限られた装置で観客に温度や匂いなど五感を感じさせる舞台は凄いです。
舞台挨拶には、倉本聰さんも登場し、本にサインをして頂きました。
今回が千秋楽でしたが、全国の人達に見て頂きたい作品でした。

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2014年1月30日 (木)

フランス ~オペラ座~ シャガールの天井画

ルーブル美術館の近くにある、パレ・ガルニエ宮(オペラ座)にも行ってきました。
シャガールの天井画を見たかったのです。

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( 見学料金 9ユーロ 日本語オーディオガイド 5ユーロ)

屋根の両脇には、ミューズ(芸術の女神)の黄金の像が立っています。

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中に入ると、大理石の巨大な4本柱に支えられた吹きぬけの階段ホール。

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回廊はベルサイユ宮殿の鏡の間のように豪華絢爛。衣装も展示されていました。

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練習中なのか音が聞こえていて、中に入るのは無理かなと思ったのですが、思いきってコワモテの黒いスーツに身を固めたスタッフに聞くと、ドアを開けてくれました。

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天井を見上げると、シャガールの天井画 『夢の花束』。
そして 『オペラ座の怪人』 の、あのシャンデリア。

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良く見ると、文字が書いてあります。ベートーベン、ビゼー、ヴェルディ。。

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14人の音楽家のオペラ作品を題材に描かれているそうです。凱旋門やエッフェル塔もありますね。

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左下に、マルク・シャガールというサインを見つけました。
ベルサイユ宮殿にある、古典的な天井画のような豪華さはないけれど、シャガール特有の浮遊感と明るい色合いが、重厚なワイン色の客席に映えて素敵でした。
柱や天井の細工が金色で豪華なので、逆にシャガールの水彩画のようなシンプルさがマッチしていると思いました。
ベルサイユ宮殿では、あんまりコテコテでめまいがしそうだったので、何やら新鮮な驚きです。(笑)
客席に座って天井を見上げたら、上に浮いていきそうな気持ちになる筈です。きっと、とても贅沢な時間ですね confident

2014年1月28日 (火)

フランス ~ルーブル美術館③~ 彫刻でタイムトラベル

絵画の他にも、メソポタミア美術、フランスやイタリア彫刻、ローマや古代イラン、ギリシャ、東方の美術、エジプト文明など30万点を所蔵するというルーブル美術館。

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『アモルの接吻で蘇るプシュケ』 アントニオ・カノーヴァ
1757年-1822年 ドゥノン翼1階 展示室4

石で出来ているのに、アモルの翼の軽やかで柔らかそうなことcoldsweats01

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『眠るヘルマフロディトス』 ローマ皇帝時代
ドゥノン翼 1階 展示室4

なんと美しい方が寝てらっしゃるのかと思ったら、男の方でも(両性具有)ありました。なんでそんな事になってしまったのか、気になる方はクリックsign01gemini

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『クロトナのミロ』 ピエール・ビュジェ 1671~1682年
リシュリュー翼1階 ビュジェの中庭

ポンタに時々噛まれる事があるけれど、これは痛そうweep

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『ミロのヴィーナス』 紀元前100年
シュリー翼1階 展示室16

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『ハンムラビ法典』 紀元前1792-1750年 メソポタミア
リシュリュー翼 1階 展示室3

「目には目を、歯には歯を」で有名な人類最古の法律。
子供達が、先生の解説を聞きながら作品の前で学習している光景を沢山見た。

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『Winged human-headed bull』 紀元前721-705 イラク
リシュリュー翼 1階 展示室4

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1日歩きまわり疲れたので、彫刻のある中庭のベンチで休んでいると、フランス人の銀髪の素敵な紳士とお話する機会を持てた。週に2回はここに来ているけれど、まだ見きれないという。
スケッチブックを手にアーチストのまねごとをしているのだというけれど、作品の前で模写している高齢の方も沢山いて、リタイア後にそんな優雅な時間を持てるなんてなんと贅沢なんだろうと思った。
日本人にとっては羨ましい話ですと笑い、日本は自然がとても美しい所なので是非又訪れて下さいと握手して別れた。
紀元前から近代まで、人類の歴史と直接触れ合うことの出来るルーブルは何回訪れても新しい発見がありそうです。
今回、サモトラケのニケが修復中で会えなかったのは残念でした。
ルーブル美術館のHPを開くと、作品を解説付きで鑑賞できます。

eventルーブル美術館ホームページ

2014年1月27日 (月)

フランス ~ルーブル美術館②~ 光と影と

絵画を見ていて印象的だったのは、作品の中の空気感。
闇の中に浮かび上がるろうそくの光。立ち上る煙の匂いが漂ってきそうです。

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『大工聖ヨセフ』  ジョルジュ・ド・ラ・トゥール  1,640年頃
137×102 シュリー翼3階 展示室24

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幼いイエス様の、透けて見える柔らかい手。そっと蝋燭を握る指先。
白い点が入っているだけで、生き生きと輝いて見える目。

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『エンデュミオン 月の印象』 ジロデ・ド・ルシー・トリオゾン
1791年 196×261 ドゥノン翼2階 展示室75

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『プシュケとアモル』 フランソワ・ジェラール 1798年
186×132 シュリー翼3階 展示室53

まとわりつく衣の、なんという質感 gawk

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『若き殉教の娘』 ポール・ドラローシュ 1855年
170×148

一枚一枚の絵の中に拡がる宇宙。それぞれの星への扉を開いている気分です。
じっとたたずんでいると、物語の主人公が語りかけてきそうです。

2014年1月24日 (金)

フランス ~ルーブル美術館①~ モナ・リザの微笑み

フランスに行ってきました。
一番行きたかったルーブル美術館 で、開館と同時に会いに行ったのはやはり『モナ・リザ』。まだ人もまばらで、真近で見る事ができました。

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『モナ・リザ』 レオナルド・ダ・ヴィンチ 1503-1506年頃 77×53cm
ドゥノン翼 2階 展示室6

モナ・リザをじっと見ていると、時折口角が上がってにこりと微笑みかけられているような不思議な感覚を覚えます。どの方向から見ても優しい目線は変わりません。

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ロープがあるので、近寄ってもこの遠さ さすが有名人

この絵には右目にL(リザ)、左目にS(弟子のサライ)の文字が書き込まれていて、両方の性を合わせ持つというダビンチ自身を表しているという話もありますが、私が感じたのは中性的な日本の仏像のイメージ。
「成熟した大人の人間」のようでもあり、「マリアとイエスの両方を合わせもつ神様」のようでもあり、「全てを達観した仏様」のようでもある。
いつまでも、この優しい微笑みに包まれていたいような、立ち去りがたい気持ちになりました。

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『聖アンナと聖母子』 レオナルド・ダ・ヴィンチ 1508-1510年頃
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モナリザの入口近くのグランドギャラリーにある『聖アンナと聖母子』。
娘と孫を見守る聖アンナの優しい眼差しは、モナリザの微笑みにも似て、歳を重ねた女性の美しさを感じさせます。
崖っぷちにいる娘と孫を微笑みながら見守る…なんて事の出来るおばあちゃんになりたいものです。

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この作品の近くにあるのが、ダビンチコードで話題になった『岩窟の聖母』と、ラファエロの『聖母子と幼児聖ヨハネ』。
2人の聖母マリアの描き方は印象が違います。ラファエロは教皇にひいきされたそうで、母性に溢れて明るくて、模範的な感じがしました。母親に対するイメージの違いもあるのかも知れないと思いました。

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左 『岩窟の聖母』 レオナルド・ダ・ヴィンチ 1483-86頃 199×122cm
右 『聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ(美しき女庭師)』 
    ラファエッロ 1507年 122×80cm
ドゥノン翼 2階 展示室5

こんな風に比較しながら見られるのは、ルーブルならではです。

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映画『ダヴィンチ・コード』を見た人は思わず写真を撮りたくなる逆さピラミッド。この下にマグダラのマリアの棺がある事になってた。
先がビミョーにずれているのが気になります coldsweats01

bud 馬頭琴美炎 「ホワイトバッファローの祈り」 bud

2014年1月26日 14時開演

於 美浜文化ホール メインホール 
チケット 前売り3500円 当日4000円
チケットお問い合わせ 090-7266-2688(西郷)
チケット取扱い 千葉市美浜文化ホール 043-270-5619
 
   千葉市美浜区真砂5-15-2 京葉線検見川浜駅 徒歩8分