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2018年6月

2018年6月24日 (日)

アイヌの聖地、然別湖の自然と女神様

標高810m、北海道内最高所にある自然湖でアイヌの聖地と言われる然別湖に行ってきました。

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然別湖の手前にある、駒止湖  (ネイチャーセンターMattsuさんの写真集より) ♡

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3日間とも生憎の雨模様で、風のない天気の良い日には湖面に映った姿がくちびるのように見える天望山 (くちびる山) も、すっぽり雲に覆われています。
隣の山は白雲山 (1,186m) ですが、白い雲がたなびく姿は白龍が絡みついているようです。
湖畔にはホテル(然別湖畔温泉ホテル風水)が一軒しかないので、喧騒とは無縁の世界。聞こえるのは鳥の囀りと風の音だけ。冬には-30℃にもなり (氷上の村然別湖コタン )、周囲は貴重なトドマツやエゾ松などの原生林に囲まれています。
アイヌの人達でさえ、湖の存在は女神様に教えて頂かなかったら知らなかったというのもうなづける場所です。

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カワアイサの親子

然別湖はアイヌの聖地で、飢饉の時に白蛇に姿を変えた女神様 (弁財天) が、この場所を教え、ここにしか生息しないオショロコマという魚を食べる事で命を救われたという白蛇姫物語があります。
飢饉の時のみ食すのを許されていたので、アイヌの人達はここを聖地として立ち入らなかったのですが、その後和人が来て急激に姿を消したとか。
今は年に一度白蛇姫祭があり、然別湖でオショロコマを獲る事は禁止されているので、ホテルで出る魚は養殖なのだそうです。

※ 弁財天は、吉祥天、ヒンドゥー教のサラスヴァティーなど様々な要素を持っている神様ですが、実は古事記、日本書紀では封印されてきた天照大神 (実は男神) の妃である瀬織津姫ではないかと思っています。女性性の象徴。水を司る龍神です。

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湖の中にぽっかり浮かぶ、女神様のいらっしゃる弁天島。
朝、遊覧船で一周しました。ホテルが白蛇に飲みこまれそう coldsweats01

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夏になると透明度が増し、カヌーを出すと宙に浮いているように見えますが、今は濁っています。エメラルドグリーンの水面に木の影が映りこんで綺麗ですconfident

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中日に、然別湖ネイチャーセンター の原生林ウオークに参加しました。
聞こえてきたのはツツドリの声。フクロウのようですが、カッコウやホトトギスの仲間です。

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原生林の主な木はトドマツとエゾ松。
トドマツの赤い雌花は、上向きについてそのまま松ぼっくりになるので、落ちているのは珍しいそうです。

極寒の寒さに、木の内部から裂けてしまう凍裂をしてしまったトドマツ。マツヤニで自分で治しています。凄いですね。このマツヤニ、とても良い匂いです confident
凍裂の音は、「北の国から」 のシーンが心に残っています。木が叫んでいるような物悲しい音が森に響きます。ガイドさんが、あのドラマはとても時間をかけて作られていて、長年ガイドをしているけれどどうやって撮ったのだろうと思うシーンが沢山あると仰ってました。

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森の中には、自然のオブジェがあちこちに。
そしてそれは、植物達の勢力争いの姿でもあります。

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ひっそりと咲く野花達

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マイズルソウとゴゼンタチバナ

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ズダヤクシュとウコンウツギ

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頭上の木にはクマゲラ の巣穴や、虫を取る為につついて掘った穴があります。
クマゲラは森の外科医と言われ、虫や蟻を食べて木を守ってくれるそうです。そして出来た穴は小動物や鳥の住処になる。うまく出来ていますよね。

厳しい自然の中で、競い合いながら生き延びてきたトドマツやエゾ松の木は、60年経っても私の背丈にも満たない大きさ。倉本聰さんの 『森の時計はゆっくり時を刻む』 という言葉を思い出しました。
足元を見ると、人に踏まれて傷ついた木の根っこに白いマツヤニが沢山ついています。
思わず、「ごめんね」 と声をかけてる自分がいました。coldsweats01
森は時に競争し、時に他の生き物達と協力し、負けても全てを受け入れ、傷つけられても文句も言わず自分で治し、ゆっくりゆっくり時間をかけて成長していく。
アイヌの人達は、そんな森の時間を大切にしながら生きていたので神様に愛されたのかもしれませんねhappy01

然別湖の紅葉は、湖の水面に映ってとても綺麗だそうです。
光源がないので、天気が良ければ満天の星空を見られる筈。今回会えなかったナキウサギにも会ってみたい。
季節を変えて又是非来たいと思いました。




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