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ティンガーラ

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2016年10月

2016年10月21日 (金)

第6回美炎・馬頭琴の調べ② 〜いわむらかずおの世界と棚田〜

コンサートの前日、会場から程近い いわむらかずお絵本の丘美術館 に初めて行ってみました。
広大な敷地はえほんの丘といって、りすのちくりんやくさっぱら広場などがあり、絵本の主人公達が住んでいる世界そのものです。 農場では体験学習もできます。こんな環境が近くにある馬頭町の子供達は幸せですね。

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作品には14ひきのシリーズのねずみのキャラクターや、背景の植物などが生き生きと描かれていて、子供の頃に想像して遊んでいた世界に引き戻されて、とても優しい気持ちになれます。
ねずみの家族たちは地面から数センチの所に住んでいて、鳥や虫や色んな生き物達と折り合いをつけて仲良く暮らしているのです。

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そして、絵を見ているうちに、人間の視点は地面から数メートルの所にあって、その高さからの風景が世界なんだと思っているけれど、実はもっと低い所や高い所には、ネズミや虫や植物や鳥達の世界が拡がっているんだと気づかされます。

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ネズミに反応sign02

それは、里山の森棚田レジデンスの住人達の世界。
そして、地元の人達にとってはごく日常の世界だったりします。

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時にはイノシシに田んぼを荒らされたりして、大変な事も多い筈。
でも、写真や看板からは、地元の人達の優しいまなざしを感じられます。

コンサートに生き物達が喜々として反応してくるのも、そんな日常があるから。
静かに暮らしているトンボや蝶が、お祭りが始まったぞsign03と曲に合わせてダンスしているように見えます。
ヒトには聞こえない音や光の世界が実はあって、美炎さんの馬頭琴が優しく作用して生き物達を呼び寄せているのかもしれません。まるで、いわむらかずおさんの絵本の世界です。
こんな世界が足元にあるのを想像しながら、コンサートを聴くのも楽しいですねhappy01

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シゲルさんのお孫ちゃん。この子には色んなものが見えているかなshine

普段気づく事のないそんな世界が交差して、『ヒト』 自らが自然の一部なんだと気づく瞬間。
その心地良さに気づき、感じる事が出来るのが、このコンサートの魅力なのかもしれませんheart02

美炎 (Morin khuur Miho) さんのオリジナル曲 『マグノリアの願い (Wish of Magnolia) 』 
トンボとの競演が素敵です。

bud いわむらかずおさんの言葉 (一部抜粋) bud

「家族」 と 「自然」 、それは、国や時代を超えて、わたしたちに生きるよろこびを与えてくれる、心の拠り所です。2011年3月大震災と原発事故を体験し、わたしは、そのことをさらに強く感じています。『14ひきのシリーズ』 で描きつづけてきた 「自然の恵みに感謝し、家族とともにつつましく暮らすこと」。 いま取り戻すべき大切なことのひとつだと思うのです。

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※ この美術館には、14ひきシリーズのねずみのキャラクター、とっくんがひいている 『とっくんトラック』があります。主催者の廣田さんの作品です。

2016年10月18日 (火)

第6回 美炎・馬頭琴の調べ① 〜山の棚田にて〜

里山の棚田 (栃木県那珂川町) を舞台にして行われる美炎さん (Morin khuur Miho) の馬頭琴コンサート、今年で6回目です。
1度も雨に見舞われた事のないこのコンサート。今年は長雨が続き、稲刈りは大丈夫かなと心配でしたが、いつも通り、棚田に続く道はシゲルさんはじめ地元の里守人さん達によって綺麗に草刈りがされ、掃き清められていました。たった2時間のコンサートの為に、皆さん何日もかけて準備をされています。
天を仰げば、どこまでも青く澄みきった空が気持ち良く拡がっています。

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駐車場からの目印や看板は、主催者廣田さんの娘さんの手作り。
これは青い空と風と稲穂をイメージしたもの。

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入口の広場では、主催者のヒロクラフト さんの作品や、パン、飲み物などを買う事が出来ます。

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漆塗りのご飯茶碗。軽くて割れないので、高齢の方にお勧め。
会場の棚田は、森の小路を抜けた所にあります。

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ここに住んでいるのは、棚田を作っているシゲルさん一家だけではありません。イノシシ、キツネ、野鳥、蛙。ヘビや蜂だっています。でも、そんな場所だからこそ素敵なのです。なぜ、素敵なのかってsign02 それは、後のお楽しみ wink

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里山の森棚田レジデンスの住人達の紹介の後は、眼下に棚田を見渡せる場所に到着。少し急な坂を下った所に会場はあります。全席自由です。
でも、地元のおばあちゃん達にはこんな見晴らしの良い特等席が用意されています。ステージから遠いって? いえいえ、良い音なのです。

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どんな場所で楽しんでもOK。ワンコだって一緒に来られるなんていいでしょ dog

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こんなにリラックスしながら参加できるコンサートは珍しい。だから、田んぼの上で寝っ転がりながら聴いてる人もいます。空の雲を眺めながら聴くのも気持ち良いですねnotes

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友人達は1回目から参加していて、椅子、日傘、ひざ掛け、クーラーBOXなど大荷物を抱えてやってきます。年に一度、心と体のデトックスなんだそうです。うたた寝するのが気持ち良いのだとかcoldsweats01  
さあ、始まりです。ねむの木も一段と大きくなりました。子供のねむの木も生えていますね。コンサートと共に、この木も成長していきます。

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美炎さんの衣装は、白いドレスの上に浄土紀久子 さんのシルクスカーフを羽織ったもの。光の加減で微妙に色が変化して、とても綺麗です。
白い羽根のカチューシャが、美炎さんの柔らかい雰囲気に可愛らしさを添えています。

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去年も、天から舞い降りた天女のように見えたけれど、今年は女神度が増しているみたい。なんじゃ、この虹色の光はshine

美炎さんが「赤とんぼ」 と 「もののけ姫の歌」 を唄ったからでしょうか、トンボが大群でやってきて曲に合わせるように気持ち良く舞っています。黄色い蝶もヒラヒラ一緒に飛び始めました。

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地元ケーブルテレビさんのビデオカメラには、蜘蛛の糸がキラキラと光っています。
私の席のすぐ後ろの池の中にいたカエルくん、ゲロゲロッと鳴きだして、こりゃうるさくなりそうだと思ったら途中でやめてくれました(笑)

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ヒヨドリくんは、キーッキーッと相の手で応えます。

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そう、このコンサートの 『素敵』 な所は、棚田の住人達が飛び入り参加して演出してくれる所なのです。時には風だって。
「風の馬」 の演奏が始まった時、それまでなかった風がビューッと吹いてきたのには皆さん驚いていました。リピーターさんは、驚かないんですけどねbleah

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今年はお弟子さんの参加もあり、美炎さんのオリジナル曲を中心に18曲程演奏しました。

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一万頭の馬が草原を駆け抜ける光景を曲にしたモンゴル民謡 『万馬の轟』 。
たった二人の演奏なのに、生き生きと馬が駆けていき、思わずリズムを取りたくなります。ご覧の通り、アンプを使わないナチュラルサウンド。なのに、不思議と遠くでも聴こえる。

そして、なんと美炎さん、このコンサートのテーマソングを作りました。『棚田のうた』です。去年のコンサートのあと、急にここに来たくなって一人で来たら、廣田さんもシゲルさんも誰もいなくて、ステージに残されていた椅子に座っていたら曲と歌詞が浮かんできたそうです。皆で合唱しました。
子供達もどんどん成長します。広場で駄菓子を売る「こども店長」だった廣田家の息子さんも今は高校生です。

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左から、キーボード竹井美子さん、美炎さん、ドラム・パーカッション前田仁さん
お揃いのスカーフがお似合いですね。

今年はお見送りの演奏をお弟子さんにお願いして、美炎さんのCDサイン会も行われました。直接お客さんと触れ合えて、美炎さんも嬉しそうでしたheart04

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おばあちゃん、いつも有難うheart01

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note 棚田のうた note  作詞作曲 美炎

金色の風が吹いてる
ネムノキが優しく揺れてる
ここにおいで ささやいてる
鳥も虫も野の花も。
行き先がわからない
そんな日もあるけど
ふるさとの人も山並みもかわらずあるから。

あなたの瞳が笑うと
わたしの心が軽くなる。
人と人は結ばれて
たくさんの花を咲かす。
強い風に倒れて
そんな日もあるけど
ふるさとの人も山並みもかわらずあるから。


bud ごあいさつ bud  

6回目。
何度見てもぼんやり、演奏しているこの石舞台から棚田を眺めていて、人が沢山いることが不思議に感じてしまいます。
それは棚田の持ち主、シゲルさんも同じ気持ち。
山の中の棚田での作業は私も学生の頃経験がありました。
手作業が多い棚田。通りすがりの人がいないこの場所はどんな天候の日も、いつもひとりきり。ふと、優しいそよ風や、美しい日の光、どんな美しい景色もたった一人で満喫。そして苦労もたった一人。
一年を通していろんな日が棚田のこの自然とシゲルさんだけの日々です。
けれどもたった半日のこの日、たくさんの人が県内外から集っての音楽会。
色んな条件が揃わないとできない奇跡みたいなこの日を、皆さんと迎えられることに感謝して。
どうぞ楽しんでいってください。
私も楽しみます。

                          馬頭琴 美炎


snail 主催者より snail   

本日は山の棚田にはるばるお越しいただきありがとうございます。
このコンサートは、集落の美しい田畑の風景と、それを作りだし保ち続ける里人の、自然とつながった暮らしの上に成り立っています。連綿とつながり変化しつつ保たれていく、人と自然との調和のひとつが里の暮らし。
秋の一日、美炎さん、竹井さん、前田さんが届けてくださる音色とともに、里人の豊かな心を感じていただけたら、主催者として大変光栄です。

                ヒロクラフト 廣田充伸・美千香

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