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2014年10月22日 (水)

美炎・馬頭琴の調べ 〜棚田に集まる鳥や虫と共に〜

台風一過のとても美しい秋晴れの日。
今年も美炎 さんの馬頭琴コンサートが、栃木県那珂川町(旧馬頭町)の棚田で開催されました。今年で4回目。今回は前売券が完売する人気で、開場時間には森の入口に行列ができました。

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森の中には写真の小径があります。今年は昭和の古い写真も。
なんだか懐かしいです。

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廣田家の猫ちゃん。自分で食糧調達 この野性的な目sign03

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たまには自分でとってくれば? gawk

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ムリ〜 

最後のフレームは、コンサートの舞台、シゲルさんの棚田。

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棚田のコンサートホールは坂を下った所。おばあちゃん達は2階席。実は涼しくて、特等席だったりする。こんな高い所でも、のびやかな音が響いてくるのです。場所によって違う音を楽しむのも面白いですnote

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ステージには、自然に生えたねむの木があります。例年、コンサートの時には葉を落としているのですが今年は青々としています。美炎さん、9月に 『葉を落とさないでね』 と木にお願いしたのだそう happy01
年々大きくなっていく木。毎年違う表情のステージを見るのも楽しみです。

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私がいつもいる席は、少し高くなった後方です。棚田全体を見渡せるので、お客さんの雰囲気や空や風の変化、鳥や虫たちの気配を感じることができます。

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演奏が始まると、とても綺麗な声の鳥が馬頭琴を伴奏に囀り始めました。
サンコウチョウみたいだけどなんか違う。ヒロクラフトの美千香さんに聞いたら、ガビチョウ だそうです。綺麗な鳥の声を真似て囀るのだそう。鳥とのコラボレーション。こんなハプニングもこのコンサートの魅力のひとつ。うっとり〜confident

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美炎さんの衣装は、着物をリフォームしたもの。空を切り取ったような綺麗な青に、紫地にあでやかな花模様。腕を動かすたびに袖が揺れ、長い髪が風にそよいでとても妖艶です。

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美炎さんも、毎年違う表情を見せてくれるのです。
4年前は、美少年みたいだったな(笑)

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(左から)
 ピアノの竹井美子さん、美炎さん、ドラム・パーカッションの今成秀樹さん

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大きな犬や、小さい子供もリラックスして聴けるのもこのコンサートの魅力。
今回は 「青い炎」 というオリジナルの恋の歌もありました。ちょっと物悲しいその曲を聞いていた時です。赤とんぼがふわ〜っと集まってきて、群れをなして舞い始めました。まるでどこからか聞きつけてきたみたいに。

『ネコ虹わたる』 というオリジナル曲では、思わず空を仰いで我が家の猫の事を思い出してました。蝶を追いかけていつの間にか虹を渡ってしまい、空のテッペンで下を覗き込んでいるような曲なのです。

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そして、美炎さんからのサプライズ演奏。前日に結婚式をあげた、シゲルさんの娘さんの好きな曲。中島みゆきの『糸』『アメージンググレース』『ロンドンデリーの歌』です。

掃き清められた参道のような、森の小径のエントランス。
猪に荒らされながら、補修を重ねた畦道のシート。
色彩豊かな野花や草でできた壁。
真っ青な、空の天井。
時間と共に表情を変える、太陽の光の照明。
毎年違う、風や鳥や虫の演出。


こんな稀有なコンサートホールはなかなかありません。
毎年来ているのに、来るたびに棚田の景色を見た瞬間声をあげてしまう私です。
リピーターが増えるのは、この景色がご馳走だから、ということもあるでしょう。
この場所を守っているシゲルさんはじめ 「梅平・里守人」 さん達には、いつも感謝の気持ちで一杯です。
そして、主催のヒロクラフト さん。東京から移住してきて、地元の人達と一緒になってこの場所を美しいコンサートホールに変えたご夫婦です。
自然災害の多い日本ですが、開催のたびに晴天に恵まれるこのコンサートホールは、神様に守られているような気がします。
この場所が、いつまでも人と生き物たちにとって心地良い場所でいられるようにと願わずにいられませんshine

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主催のヒロクラフトさんの作品

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bud ヒロクラフトさんのごあいさつ bud

 
 
 本日はお忙しい中、また遠い所、『美炎・馬頭琴の調べ』にはるばるお越しいただきましてありがとうございます。
 
 
 会場となっている山の棚田は、私達自慢の 「シゲルさんの田んぼ」 です。
普段は鳥たちの囀りやカエルや虫たちの声に満たされ、風が木々を揺らす音や沢の水音を聞きながら、シゲルさんが毎年楽しみながら米を作っておられる、ヨノナカにはほとんど知られていない、静かで平和な田んぼ。
 畦に座って風に吹かれながら目を閉じて、この棚田に流れてきた長い時間に思いを馳せてみますと、この稀有な演奏会が 「梅平・里守人」 の日々の暮らしの延長線上に開催されているのだということを感じます。
 今日のこの日を毎年楽しみに来て下さっている皆さまも、今年初めて来て下さった皆さまも、一期一会のコンサートを、どうぞのんびりゆっくりお楽しみ下さい。

 棚田への仕事道に仕立てた写真の小径(こみち)。今年は、移住してきた私たちの知らない 「昔の梅平地区」 を掘り起こしたいと思い、「昭和の里守人」 の皆さんに写真を探していただきました。移り変わっていくように見える日々は、折々の変化を内包しつつ積み重なっているものなのだと感じます。

 本日お越しいただいた沢山のお客さまはもとより、大切な棚田をいつも快く貸してくださるシゲルさん、受付広場のサクライさん、梅平・里守人の皆さま、開催に当たってご尽力いただいたすべての皆さま、そして、いつもすばらしい音色を届けて下さる美炎さんと、竹井さん、今成さんに、たくさんの感謝の気持ちを贈ります。

                 ヒロクラフト 廣田充伸・美千香

note 美炎さんのごあいさつ note

棚田ホールへようこそ

本日の舞台は扇田という名が代々ついておりまして、ちょうど扇の要の部分にあたります。
舞台をかざっているのはねむの木です。
この棚田ホールの持ち主しげるさんが、ここに根付いた小さな芽の時から、刈らずに大事にしてきました。
去年肥料を与えられて、いつもよりぐんと伸びました。

音響も照明も天然仕様の天然進行です。

いつもよりもう少し耳をすまし、いつもよりもう少し風のタイミングを感じて、虫の声、木々のざわめき、小川の水の音、子どもの声、鳥の声、全ての音と瞬間がまるで一枚の絵画のようにただある。

それは長い時の流れと、大切に受け継がれたものがもつ場だから全てが共鳴しあうのかもしれません。

今日だけの音
今日だけの風
今日だけの人の集い

美炎

(写真は一部寅さんからお借りしました)

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