2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

ティンガーラ

  • 「MEDITATION」試聴機

« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »

2014年4月

2014年4月28日 (月)

チェルノブイリと福島


2013年12月7日の広河隆一さん講演会

フォトジャーナリストの広河隆一さんが91年に設立した、チェルノブイリ子ども基金主催の講演会 「チェルノブイリと福島」 に行ってきました。
初めに講演したのは、4歳の時に被曝、13歳で甲状腺ガンの手術を受け、27歳の時ガンの再発を疑われる中医師の反対を押し切って長男を出産したシネオカヤ・インナさん。
福島で原発事故があったのは3年前。チェルノブイリは28年前です。チェルノブイリ原発事故は過去の出来事のように思われがちですが、影響は長くそして深刻に進んでいて、それは福島の未来の姿であることを実感した講演会でした。
甲状腺ガンと診断される前からインナさんには、鼻血、頭痛、だるさ、喉の違和感などの症状があったそうで、甲状腺機能障害になることはウクライナでは普通のことだそうです。
手術、放射線治療、抗がん剤治療を受けたあとは、免疫力が低い状態が続き、頻繁に副鼻腔炎になったり、頭痛、心臓の痛みなどがあり、大学に入学しても体調が悪い状態が続いたそうです。
私も3年前に甲状腺の悪性リンパ腫を患い、同じような治療を受けたので、インナさんのことは他人事とは思えませんでした。
甲状腺は代謝に関係する大切なホルモンを作る器官なので、悪くすると一生ホルモン剤を飲まないと生きていけません。私も治療後、白血球の値が正常に戻ることがなく、免疫力が低い状態が続いています。
ウクライナでは20年以上たって甲状腺ガンが多発していて、40%の子供の甲状腺ガンは転移しているそうです。また、事故後に生まれた子供たちも、ガンなどの病気を発症しているそうで、事故の影響は世代を超えて受け継がれているそうです。
子供を産みたいという若い女性にとって当たり前のことを、命を賭して選択しなければならない。そんな悲劇を味わって欲しくないからと、インナさんは福島で未だ放射能値の高い所で暮らす子供達がいる現実を憂慮し、政府が自国民を守る措置をとるようにして欲しいと訴えていました。

広河さんは2月にチェルノブイリを訪れ、各地の放射線の値を測定してきました。その報告もありましたが、とても衝撃を受けました。
ウクライナの北に位置するベラルーシでは、年間1ミリシーベルト以上の所に子供を住まわせてはいけないのだそうです。これはICRPが勧告し、日本政府も採用してきた数値です。でも事故後の日本では20ミリシーベルトになりました。
チェルノブイリから数キロにあるプリピァチは廃墟になっており、クリスチノフカという村の放射線値の平均は、今年1月で毎時0.2マイクロシーベルト(最高値0.31)、ここは原発から60キロの三春町の値よりも低いにも関わらず廃墟になっているそうです。 (三春町の放射線値はDAYS JAPAN3月号に詳細が掲載されています。) 三春町は私の親戚が住む町で、田園風景の広がるのどかな所です。
「ここは安全ですよ」 と言われて残った村や子どもたちの中で病気が多発しているそうで、広河さんが10年前にチェルノブイリを訪れた時に泊まった村は、廃墟になってしまったそうです。
インナさんが訴えるように、影響はすぐには出てこないのが怖いのです。ウクライナでは事故があった時、その後どのような影響が続くのか前例がありませんでした。日本にはチェルノブイリの前例があります。ましてや世界で唯一の被爆国。その事に学ばない日本は、愚かとしか言いようがありません。
DAYS JAPAN6月号では、現在のチェルノブイリの放射線値が掲載されるそうです。
広河さんは、福島の子ども達の健康回復の為の保養施設 「沖縄・球美の里」 も設立しました。家族が子供を連れて参加するとき、なぜそんな必要があるのかと行きにくい雰囲気があるといいます。目に見えない放射能が、人々の絆も切り裂いている、その状況を政府が作り出している事も悲しいです。
韓国では、無責任な大人達の為に沢山の子供達の命が奪われましたが、日本も同じではないでしょうか。放射能に対する感受性は、小さい子供程大きいといいます。自衛するには、自分で情報を集めて判断し、子供を守るしかないと思いました。

 bud 『取材報告 事故から28年 チェルノブイリの今』 bud
                    講演 広河隆一

5月3日(土) 14時 〜 15時
コミカミノルタプラザ・イベントスペース (参加費無料)
JR新宿駅東口 新宿高野ビル4階
定員 50名
申し込み 先着順 (開演2時間前より、整理券を配布)
 

« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »