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2014年3月21日 (金)

マロース

この冬は大雪が降り、庭の木と窓辺にある冬季限定の野鳥レストランは大賑わいでした。
猛暑、季節を問わずやってくる大嵐と、気候変動が激しさを増し、野生の生き物達はどんな風に暮らしているのだろう。町に暮らしていても、そんな事が時々気になりますcoldsweats01

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倉本聰さん作・演出の演劇 『マロース』 の千秋楽公演を見てきました。
『北の国から』『優しい時間』『風のガーデン』など、ドラマは好きで良く見ていましたが、演劇を見るのは初めてです。
倉本聰さんの『ニングル』は子供達も好きな本で、劇が上演された時見に行きたかったのですが北海道だったので叶わず。今回は千葉での公演なので楽しみでした。
舞台は北海道の森の奥にあるコーヒー店。森の泉で淹れる、美味しいコーヒーを飲みに地元の人達が通ってきます。
そこへ吹雪の夜、「マロ」と名乗る記憶喪失の老人がやってきます。
近くの沼では野鳥が大量死しているのが見つかり、鳥インフルエンザの疑いをかけられた野鳥達を人々は大量に殺すのでした。
でも、鳥の死因には別の理由があり、それを隠す為に殺人まで行われる…。

果てしない欲望のままに暮らす人間。
昔から変わらない営みを静かに繰り返しながら生きてきた野鳥。
その対比を通して、人間である事の責任を深く考えさせられる作品でした。
最後にマロ (マロース…ロシア語で冬将軍の意味) の言う 『春がやってきても、鳥は鳴かないだろう』 という言葉。
劇ではあるけれど、絵空事には思えない、深く心に響くシーンでしたthink
一分にも満たない間に音もなく行われる舞台チェンジ。深閑とする吹雪の映像や、暖かそうな暖炉の演出など、どれも素晴らしかった。
前日にディズニー映画 『アナと雪の女王』 を見て、CGの美しさに圧倒されたけれど、上映前に 「舞台は役者とお客様双方で作るものです」 というアナウンス通り、限られた装置で観客に温度や匂いなど五感を感じさせる舞台は凄いです。
舞台挨拶には、倉本聰さんも登場し、本にサインをして頂きました。
今回が千秋楽でしたが、全国の人達に見て頂きたい作品でした。

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