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ティンガーラ

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2008年11月

2008年11月19日 (水)

木で出来た絵画マーケタリー

Photo

友達のお姉さまが、銀座でマーケタリーの個展を開かれていたので、お邪魔してきた。
マーケタリーというのは木で出来た絵画で、薄い木をパズルのように組み合わせ、木の持つ風合い、色合い、木目を生かしながら、自然の色の濃淡で光と影を表現していくとても繊細な絵画だ。
ヨーロッパでは、昔から家具や楽器の装飾(象嵌)として親しまれてきたが、現在では絵画としても確立しているらしい。
初めて目にした時、木というのは、こんなにも沢山の表情があるのだと驚いてしまった。
そして、その個性的な木肌を微妙に組み合わせて、絵として立体的に表現していく技術、感性に感銘を受けた。
色合いは、セピアカラーの写真を見るようでもあるのだけれど、特徴のある木目が筆で描いたような印象を与えている。
白くなめらかな中にコブのような模様のある木があるかと思えば、濃淡のあるこげ茶色の中に直線的な筋が入っている木もある。
それらの木が、時に鳥の羽根になったり、花びらになってみたり、岩になってみたりするのだ。
宮川さんは、フランスでも賞をとっておられて、01年にパリ国際サロン展で入選された作品が写真一番上の「想い」。
柔らかな木目が、絹の風合いを感じさせる、魅力的な作品になっている。

Hajimari0001
F10001870001

銀座でグループ展があります。

 ☆ 日本出版美術家連盟セレクトミニアチュール展“ミュゼ”
    会期 :2008/11/28(金)~12/6(土)
        ※12/1(休廊)
         12:00~19:00
   会場 :ギャラリーロイヤルサロンギンザ 
         東京都中央区銀座7-8-10 資生堂共同ビル2F
         TEL 03-3573-4067
         URL http://royalsalon-ginza.web.infoseek.co.jp/

 ☆ 透明な・スクエア25展
会期 2008/12/1(月)~12/6(土)
  11:00~18:30 ※初日12:00より
  最終日17:00迄
会場 ギャルリーソレイユ
  東京都中央区京橋2-8-2 渋井ビル1F
  TEL 03-3567-6827

2008年11月11日 (火)

純正調オルガンを探して

音楽は好きだけれど、楽器を弾けない私。
当然のごとく、音を聴き分ける能力ゼロ sad
でも、音楽の世界は奥深いぞ、と思わずひきこまれてしまう番組を見た。
(ヨーロッパ音楽の旅 『ドイツ皇帝が愛した幻の楽器と日本人』BSジャパン)

「純粋で透明な音」を追い求めているという、作曲家でピアニストの西村由紀江さんが、幻の楽器と言われる「純正調オルガン」(エンハーモニウム)を探して、欧州を旅するという番組だ。

「純正調」とはなんぞや??

例えば、鍵盤楽器のピアノでは、ソの♯とラの♭は、一つの黒鍵で表現する。すべてを鍵盤にすると、多すぎて演奏できないからだ。

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だから、和音の音が微妙にずれて不協和音になってしまう事があるのだそうだ。(弦楽器、管楽器などは、奏者の微妙な指(息)遣いで表現できる。)
純正調の和音は協和するので、現在の平均律の和音に比べて濁りがなく、明るく透明な音がでる。

その音を追及し、難しいと言われた「純正調オルガン」を、明治時代に発明した日本人がいた。
田中正平」という、森鴎外と共にドイツに留学した物理学者で、音響学を研究した人物だ。
(田中正平は、子供の頃、虫の鳴き声をランク付けして遊んでいたという耳の持ち主だそうだ。)
このオルガンを使ったコンサートで、ドイツ皇帝「ヴイルヘルム2世」は、「今まで作られたいかなる楽器よりも優れている。今世紀最大の発明」と大絶賛し、パイプオルガンとして教会に設置する事を切望したという。
この純正調パイプオルガンは、磁石を使ってパイプの部品を移動させ、音階をつくるというとても難しい技術で作られ、職人も途中サジを投げる程の困難さだったが、1892年ついに完成。しかし、戦争で失われてしまった。
だが、その後ウィーンで研究が引き継がれ、西村さんはついに純正調パイプオルガンと対面を果たす。

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この楽器の鍵盤、斜めになった机の上に、小さな○や細長い□の積み木のようなキーが、幾何学模様のパズルのようにびっしり並べられているような形をしている。
どんな風に演奏するんじゃい?!と思っていたら、西村さん、「肩が凝る~」と悲鳴をあげながらも、弾きこなしていた。びっくり!

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今では、コンピュータで音を拾い、調整する事で、普通の鍵盤でも純正調オルガンとして弾くことが出来るというが、西洋音楽も西洋楽器もまだ珍しかった明治時代に、そんなすごい楽器を発明し、作ってしまった日本人がいたなんて! と、日本人の底知れぬ能力に感動してしまった。
そして、音楽の世界の繊細さ、奥深さにも感激してしまったのでした。

追記 09年5月に再放送の際、画像をアップしました。

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