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2008年6月

2008年6月30日 (月)

「虹の星」by高砂淳二

0001_3 写真を通して地球環境の保全に取り組み、7年前、ハワイで夜の虹に出会って以来、虹を追いかけ続けてきたという自然写真家高砂淳二さんが、「虹の星」という写真集を出版した。
私が高砂さんの写真と初めて出会ったのは、「night rainbow-祝福の虹-」 という写真集だ。

月の光で出る虹…はかなげで、何か不思議な力を宿していそうな夜の虹。
ハワイでは、古くから 「見たひとにとって最高の祝福のしるし」 と言われてきたという。
一度お話を聞いてみたいと思っていたのだが、トーク&スライドショーがあるというので行ってみる事にした。題して 「癒される写真の撮り方」
海、動物、虹の三話に分けて、スライドを見ながらお話を聞くというものだ。

第一話 「海」
水中写真を撮り始めたのがきっかけで写真家になったという高砂さん。
魚眼レンズで、海の中から、鳥のように空を泳ぐ魚達を捉えた写真を見て、3歳位の子供が 「お母さんのお腹の中だ!」 と言ったそうだ。
不思議な浮遊感のある写真で、魚が太陽を横切るのをひたすら待ちながら、泡が写らないように息を止めて撮ったそう。
イルカやクジラを一緒に追いかけたというジャックマイヨールさんには、「イルカのように素直な気持のままに生きなさい」 と言われ、影響を受けたそうだ。

第二話 「動物」
動物に近づくには、テリトリーなど周囲の状況を良く把握し、長い時間をかけて、警戒心を解くのを待つのだという。彼らをリスペクトする気持が大事なのだそうだ。
アザラシに近づいた時の話は、まるで「だるまさんがころんだ」のようだった。coldsweats01
キツネを見つけた時は、あおむけに寝転び、歌ったり、話しかけたりしていたら、2~3メートルの近距離まで寄ってきてくれたそうだ。
ほんわかと、面白そうにお話してくれるのだが、気の遠くなるような時間をかけ、危険な作業を通しての生き物達の生き生きとした表情なのだと思った。
角度や光の当たり具合など、長い経験と勘で、一瞬を切り取る。。すごいと思った。

第三話 「虹」
サバンナの夕暮れ時、夕焼けで真っ赤に染まった空に掛かるピンクの虹。
ザトウクジラが潮吹きした一瞬に出来た小さな虹。
満天の星空とヤシの木の間にかかる夜の虹。
霧に反射して出来た白い虹…
虹には、様々な表情がある。
どこに出るか分からない虹を追いかけるというのは、大変な事だ。
「虹の星」の表紙の写真は、アメリカ中を走り回り、10日の日程の最終日に撮れたという。虹の出そうな条件を良く調べ、あきらめずに努力する事が大事とおっしゃる。
それでも自然が相手だ。奇跡的な事だったに違いない。

光があるからこそ物は見える。
世界は光に溢れているのに、光は透明で、目にする事は出来ない。
光が見えるのは、水があるから。だから水のある地球は、「虹の星」なのです…。
ああ~そうなのかsign03 私は、なんて美しい星に住んでいるのだろう happy02

「虹の星」の出版を記念して、新宿で写真展が開催されます。
7月5日には、「美しき地球の記憶」と題して、「ネイチャーサウンドアーティスト」ジョー奥田さんとのトークセッションも開かれます。
入場は無料です。詳細はコニカミノルタプラザまで。(この中のスライドショーで、ジョーさんの自然音と共に、上記の空を泳ぐ魚達も見る事が出来ます)

美しい「虹の星」を見に行きませんか?

高砂淳ニさんのブログは、とても面白いです。
とってもセクシーなサンゴの写真も見られますヨ wink

2008年6月25日 (水)

名嘉睦稔版画展~命の森~トークライブ申込開始

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7月13日と、8月17日に明治神宮で行われる、
名嘉睦稔~命の森~トークライブの申込みが開始されました。
申込はネットからのみです。詳細はこちらです。
なんと、展覧会のチケット込みで800円。つまり、トークライブは無料という事になります。
8月は、地球交響曲(ガイアシンフォニー)第4番、名嘉睦稔編の上映もあります。

 陸の森トークライブ (200名)

   日 時  7月13日(日) 13時30分~15時30分
   会 場  明治神宮 社務所講堂
   出 演  名嘉睦稔
        今泉宣子(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
   入場料  800円(展覧会チケット代込み)

 海の森トークライブ (200名)

   日 時  8月17日(日) 13時30分~15時30分
   会 場  明治神宮 社務所講堂
   出 演  名嘉睦稔
        龍村 仁(映画監督)
        高瀬 毅(ジャーナリスト)
        「地球交響曲第4番」 名嘉睦稔編上映
   入場料  800円(展覧会チケット代込み)

先着順ですので、申込みはお早めにsign03 horse

       

2008年6月22日 (日)

国際サンゴ礁年のロゴ

Logo1j0001 サンゴ礁保全を目的とした国際的な協力の枠組である 「国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)」 (日本とパラオ共和国が、平成17年7月~19年6月までの任期で議長国を担当)  は、2008年を「国際サンゴ礁年(IYOR)」とすることを決定し、世界各国において、大勢の人にサンゴ礁についての理解を深めて貰うための普及啓発活動や、多様な主体(企業、NGO、行政、研究者、市民等)が連携したサンゴ礁保全活動が展開されることになっています。
又、今年4月に開催された総会において、統一ロゴとして、環境省が沖縄のデザイン会社「プロジェクト・コア」に依頼して作成した案が採択されました。
今後、世界中で、このロゴが使われることとなります。
ロゴは、各国から寄せられた27の候補のなかから、事前の選考で5つが選定され、その5つの中から、総会の参加団体(15ヶ国、22の機関(国際機関、NGO等))の投票により決定されました。
国際サンゴ礁年2008に関連する広報・活動において、誰でも自由に利用することができます。
IYORJPホームページより

名嘉睦稔さん率いるプロジェクト・コアのロゴが、世界中で使われるのですsign03

そして、日本ではポスターに睦稔さんの「湧卵」が採用されました。
IYORのHP (英語)では、ロゴをバナーで貼り付けられるように紹介されていて、その中に睦稔さんのポスターについても紹介されており、ボクネンズアートのホームページにリンクされるようになっています。

IYORのHPを見た世界中の人達が、睦稔さんを知ってくれたら嬉しいな happy01

2008年6月19日 (木)

虹のパレット

00300010001 娘が小さい頃お世話になっていた造形教室 『虹のパレット』 のアトリエに、チラシを持って久し振りにお邪魔してきた。
2年前、『いのちの響き』 をテーマにして映画地球交響曲第5番の上映会が行われた時にも、駅前の大型スーパーで開催されている造形教室でチラシを配って頂いた事がある。
虹パレの先生 (子供達にせんべい!と呼ばれている) は、と~ってもユニークsign03

アジア、中東、アフリカなどに単身で渡り、現地の子供達と交流していて、アラブ文化協会の理事もされている。
向こうで子供達が描いた絵を見せてくれながら、子供達の置かれている現状についてお話してくれたり、夏休みには海洋教室を開いて、色々な所に子供達を連れて行き、エコツアーを体験させたり、その国や場所の人達と交流して、文化や歴史の勉強をするのだ。
アフリカの子供達の絵を見せて頂いた時は、タッチや色使い、テーマなど、同じ子供でもこんなに違うのだと、大人でもカルチャーショックを受けたものだ。

砂漠に惹かれると言って、異国の土や砂を集めて瓶につめ、沢山飾ってあったりもする。
「砂はねずみ色だ」という概念は、ここの子供達には通用しない。gemini

外国 (アフリカだったと思う) から帰国するとき。
空港に到着したら海があんまり綺麗で、思わず泳いでいたら時間がなくなり、「水着の上に服を着て、そのまんま日本に帰ってきた」 なんて事を笑って話す。
 ( いったい何時間、濡れたまんまで座っていたんだ! coldsweats01 )
サーファーと一緒に泳いでいたら、さらわれて若いお兄ちゃんに助けて貰ったとか、すご~くワイルド!wave

娘が行った海洋教室でもいろんなハプニングがあり、娘は目をキラキラさせて帰って来て、面白かった!と興奮しながら話していたっけ。
2年前に行った沖縄では、オニヒトデの天敵のホラ貝を見つけると、綺麗だと採られてしまわないように傷をつけて放したり、いつも腰にペットボトルをつけてオニヒトデの幼生を回収しているというお話を、子供達と一緒に聞いたそう。

元々お転婆で自由奔放な私達親子は、そんな先生が大好きだった。
娘は、デザイン関係の仕事をしているけれど、このアトリエでの日々が大きく影響しているのは確かだ。
子供達にエネルギーを貰っているのか、昔とちっとも変わらない先生に元気を頂いて帰ってきた。いつまでもお元気で、子供達にいろいろな事を教えてあげて欲しいナ。

F1000122_2その娘がお世話になっているライブハウス(写真)で行われた「アート&ミュージック」イベントでも、チラシを配って頂きました。

沢山時間があると思っていたけれど、あっという間に7月になってしまいそう。

追記
今日、熊野古道の牛馬童子が壊され、頭部が持ち去られたというニュースが飛び込んできました。
日本人の心は、どうしてこんなに荒んでしまったのでしょう?
悲しいです。

2008年6月14日 (土)

睦稔さんが繋げてくれるもの

F1000125 私が働く会社の近くには、図書館がある。
小さいけれど、沢山の学校や、会社、マンションに囲まれているので、昼休みは結構混んでいる。
そして、入口の壁には展覧会のポスターが一面に貼られているのだ。早速、名刺を持って「命の森展」の営業、営業。

図書館のスタッフに尋ねると、『毎日沢山ポスターやチラシが送られてきて、貼り切れない位なんですよ。それで、基本的には官公庁や学校関係のポスター以外は受け付けていないんです。』というお返事。
『 名嘉睦稔さん? 個展…ですよね? 』

そこで、環境省の依頼を受けて国際サンゴ礁年のポスターを担当した事。文化庁の文化交流使に選ばれて、外国で展覧会をした事や、洞爺湖サミットも行われる今年に、明治神宮の森で展覧会を行う意味を熱く語る私……。

ふと見ると、日光菩薩、月光菩薩さんがこちらを見ている。

『 あのお… あの、「薬師寺展」 終わってますよね?! 』
『 あそこのスペースにぴったりの大きさだと思います!! 』
と、鋭いつっこみ。

渋い顔だったスタッフさん、少し考えて think
『 こうやって、直接交渉に来られる方は少ないので…。』
『 分かりました。期間は短くなるかも知れませんが、お持ちになって下さい 』

エヘへ
やったあ!scissors
おばさんパワー炸裂!!  長生きはするもんだ!

うふふな気持で帰宅すると、もう一つ嬉しい事が。。

会社が、給料明細と一緒にいれている社内報に、「命の森」展を紹介してくれたのです。
風の旋律」の作品と、命の森プロジェクトメンバーの名刺も一緒に添えて。。
そして、なんと、チラシもコピーして同封されてました!!
数百人の人達の手にチラシが渡っている筈。なんていい会社なんだ。crying
そう言えば、新年会のお楽しみ抽選会で iPod touch も頂いたのでした。
そのiPodで、営業しているんだった。
ありがたや、ありがたや。

2008年6月 7日 (土)

東京湾でサンゴの産卵が!!

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自然写真家の高砂淳二さんが理事をされているOWSさんは、海と生き物を通して 「自然に親しむ、学ぶ、大切さを伝える」 活動をされているNPO法人です。
海のトークセッションのイベントで名嘉睦稔 『命の森展』 のチラシ配布をお願いした所、快く引き受けて下さったので、ご挨拶を兼ねて私も参加させて頂く事にしました。
今回は、20年間東京湾のサンゴの調査と保全活動をされている 「沖の島サンゴを見守る会」 代表の三瓶雅延さんのお話です。

三瓶さんが館山沖で初めてサンゴの産卵を確認したのは、平成7年8月29日の夜。サンゴが産卵すると、他の生き物達も精子を放出したりして一斉に生殖活動を始め、「海の中が一大イベントに湧くようだった」 そうです。
館山の陸地では、6千年前のサンゴの化石も見つかっており、これまで32種類のサンゴの生息が確認されていて、造礁サンゴの北限域という事で世界的にも注目されているそうです。
東京湾には、なんと60畳大のエダミドリイシの群落があり、久里浜と金谷のフェリー航路の内側にもサンゴがあるというから驚き。
綺麗な宝石サンゴが、網にかかる事もあるそうです。
ソラスズメダイは冬を越し、イソギンチャクの中に隠れている事の多いクマノミが、ここでは2~3メートルも離れてフラフラと泳いでいるとか。fish
温暖化の影響からか、タカラ貝の種類が増えたそうですが、サンゴの白化現象も見られ、急激な環境変化は、生き物達にとって良い事ではないというお話でした。
只、折れてしまったサンゴを岩に凧糸でくくり付けると、2ヶ月程で着床するというお話はとても興味深いものでした。

三瓶さんは、第一土曜日(夏休みは毎週)、海ホタルの観察会を行っていて、綺麗な海水でしか生きられない海ホタルに触れる事で、子供達に環境保護の大切さを教えているそうです。
「海ホタルは星雲のようです」と、映像を見せて下さいましたが、子供達の歓声が聞こえるようでした。柔かい笑顔が素敵な三瓶さんのお話はとても面白く、一度沖ノ島に行ってみたいと思いました。

私の住む地域の下水は東京湾に流れ込んでいますが、
排水口の先にあるのはヘドロの海ではなく、サンゴの海だったのです!!shock

6月22日(日)の国際サンゴ礁年2008 「サンゴ礁フェスティバル」 では、高砂淳二さんの基調講演やパネルディスカッション、りんけんバンドの照屋林賢、上原知子さん。大島保克さんのミニライブも行われます。
ボクネンズアートも版画ギャラリーの出展をしますので、お台場で海のこと、考えてみませんか?

2008年6月 1日 (日)

熊野④ 熊野と「命の森」

世界遺産の熊野古道や神社仏閣の他にも、豊かな海の幸、山の幸。源泉架け流しの温泉など、熊野の魅力は語りつくせないが、今回の旅で私が一番印象深かったのは「大斎原」(おおゆのはら)だ。

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大斎原の鳥居

かつて熊野本宮大社は、熊野川、音無川、岩田川の3つの川の合流点にある「大斎原」という中州にあった。
1万1千坪の境内に5棟12社の社殿があり、江戸時代までは橋が架けられておらず、参詣者は川に足を踏み入れ、身と心を清めてからでなければ参拝する事は出来なかったという。
熊野の3つの神社は、個別の自然崇拝に起源を持ち、熊野本宮大社は、山(森)だと言われている。
神武天皇が海から熊野に入り、光輝く那智の滝を神として奉ったというから、熊野本宮大社は少なくとも千数百年以上前から、もしかしたら紀元前からそこにあったのかも知れない。
川の中州に建物など、現代人の感覚では信じられない事だが、かつてこの辺りには広葉樹の森が拡がり、森が水を貯え、天然のダムになっていたのだろう。
明治の近代化と共に森林は伐採され、杉が植えられ、今ではダムが出来て、川の水量も減ってしまった。
私が想像する熊野の森は、宮崎駿監督の映画「もののけ姫」の森だ。うっそうとした森に囲まれた川の中州に、神社はあった。

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大斎原のある熊野川

人々が自然を神と崇め、森を守り、共に暮した時代には、神社は中州に存在できた。120年前に起きた大洪水で流されてしまった神様のお社(やしろ)。。。
もしかしたらこの神社は、人々の心を映すバロメーターになっていたのではないだろうか。
森の神様は、その為に「中州」に住んでいらっしゃったのかも知れない。
今では、大斎原は陸地と地続きになり、田んぼに囲まれた場所になっており、高台に建てられた熊野本宮大社に人々は参拝して、訪れる人も少なく、神様は淋しい思いをしているに違いない。

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昔の捕鯨船

帰りに通った南部の海沿いの道は、急峻な崖と海に挟まれていた。海にはサンゴがあり、崖の侵食を防いできたのだと思う。
陸の森、海の森が人々の生活を支えてきた。

この7月12日から明治神宮の森で開催される、沖縄の版画家名嘉睦稔さんの展覧会「命の森」の言葉が思い浮かんだ。

光が満ち溢れるこの道を大事にしなければいけません。

陸の森と海の森は、私達全生命の生存を保証しているのですから。。

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