2017年12月11日 (月)

紅葉の関西② 〜宇宙から来た鞍馬山の神様〜

娘と翌日行ったのは京都北部、牛若丸が天狗から兵法を学んだという伝説のある鞍馬山。紅葉が見頃を迎えていましたが、この日は雨模様。眼下に雲がたなびく姿は霊山の趣でした。

0034

00010009

鞍馬山の信仰は尊天信仰と言って、とてもユニーク。
「人間を初め、この世に存在するものすべてを生み出している宇宙生命、宇宙エネルギー」 を尊天として信仰し、「(尊天は) 神仏の区別を超えてひとつの形に固定されず、しかも本質を保ちつつ、森羅万象、日月星辰、あらゆる神あらゆる仏の相 (すがた) となって顕現」 するといいます。(鞍馬山ガイドブックより)

すべての存在、人も山も川も草も木も、本質において尊天のような慈愛と光明と活力 (無垢で清らかな心) を秘め持っているのであって、人間はその内なる霊性に目覚め、与えられた生命を輝かせながら生きて行く事が大切なのだと言います。

神様を外に見るのではなく、人間の中に見る。そして、自然も人間も一体。という考え方に私は共感します。

鞍馬山を歩いていると、「宇宙」 との繋がりを感じられるものが色々あります。

0008

これは 「天車」 と言って、650万年前、鞍馬寺が出来るより遥か昔に人類救済の為に金星から来た尊天のひとり 「護法魔王尊 (別名サナトクマラ)」 が乗ってきたといわれる乗り物をかたどった盛り砂。
どうしても宇宙船に見えてしまいます。coldsweats01
そして、その時に降ってきた隕石が神の石として、本殿の前に祀られています。

Img_2297

千手観世音菩薩像 (月の精霊-愛)
毘沙門天王 (太陽の精霊-光)
護法魔王尊 (大地の霊王-力)

鞍馬寺はこの三身を一体として 「尊天」 としていますが、鞍馬寺 が出来たのは平安時代になってから。650万年前からこの地をお守りしてきた護法魔王尊 (サナトクマラ) が、その霊力で密教的修行僧などをひきつけて、お寺や神社が出来たようなのです。

Img_2294

0005

鞍馬寺の狛犬は、虎 (阿吽の虎) でした。

『狛犬ならぬ「阿吽」の虎は、本尊毘沙門天のお使いである神獣。毘沙門天の出現が、寅の月、寅の日、寅の刻とされていることによります。五十音が「あ」から始まり、「ん」で終わることから「阿吽」は、宇宙の全てを包含すると言われています。』 (鞍馬寺ガイドブックより)

0006

本殿金堂の前庭には金剛床 (こんごうしょう) という石畳があり、そこは
「宇宙のエネルギーである尊天の波動が果てしなく広がる星曼荼羅を模し、内奥に宇宙の力を蔵する人間が宇宙そのものである尊天と一体化する修行の場」 だと言われています。(鞍馬山ガイドブックより)
その為、パワースポットとして沢山の人が六芒星の中心に立ってパワーを頂いています。

0014

私も立ちましたが、手足の指先がピリピリして、体全体がじわーっと暖かくなる不思議な感覚を覚えました。confidentshine

本殿の先には、護法魔王尊が舞い降りたとされる「奥の院 魔王殿」 があり、木の根道といって、うっそうとした杉林の足元にうねうねとした木の根が露出した場所や、とぐろを巻いたような木が生えている場所があり、山を越えると貴船神社に行けます。牛若丸が、天狗に霊力を教わった場所でもあり、是非行ってみたかったのですが、台風の影響で閉鎖されていて残念でした。weep

0007

0002_2

霊宝殿 (鞍馬山博物館) で、仏像や、鞍馬山の自然を説明した展示品を見た後下山。
途中には 「いのち」 と題された愛と光と力の像があります。
この像も、とても宇宙的。先から何かを発しているみたいshine

0010

重要文化財の桃山建築から見た由岐神社の杉のご神木。

0011

魔王の碑 小さな龍神さんが可愛いです。

0012

0013

鞍馬寺の本殿までは杖が欲しくなるような山道ですが、途中まで小さなケーブルカーで登る事も出来ます。
帰りに叡山電車で隣の「貴船口」 まで戻り、バスに乗って貴船(きふね)神社に寄りました。
縁結びの神様だけあって、カップルで大賑わい。でも、紅葉が綺麗でしたmaplemaple

7585972352_img_1127

貴船神社には、船形石や天の磐船など、船が神様の乗り物として神聖視されていて、本宮、中宮、奥宮それぞれに「船」の形のものが祀られています。
もしかしたら、貴船神社の船も、宇宙船なのではないかと思いました。

奈良の吉野山、三輪山、京都の鞍馬山、どの山も日本人の自然に対する畏れや慈しみ、豊かな感性の源を感じさせる魅力的な場所でした。
色んな神様が喧嘩しないで (喧嘩させているのは人間ですが) 混然一体となっている。どんな姿、形、性格であろうと受け入れる。そんな感性があれば、宗教を巡る争いも発生しないのにと思ったのでした。
そんな日本人の大らかな感性は、自然が豊かであることに起因するのかも知れません。
自然が豊かであるということは、それだけでとても幸せな事ですね。happy01
こういう場所をいつまでも守っていかなければと思いました。

«紅葉の関西① 〜奈良吉野、最古の神社三輪山と伊是名島のピラミッド〜